帯状疱疹
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帯状疱疹
横浜市金沢区 六浦皮ふ科

予防接種~専門治療まで

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帯状疱疹とは

ストレスや疲労による免疫力の低下の際に起こります。

はじめは皮膚の違和感や軽い発赤のみのため、皮膚科以外では診断が難しいことがあります。 その後、はっきりとした赤い皮疹、痛みの強い水ぶくれ、を生じます。

治療が遅れると、発疹は治っても痛みがずっと残り(帯状疱疹後神経痛)、
悪化時には、視力低下、味覚障害、難聴を生じることもあるため、皮疹がでたら早期に皮膚科専門医を受診する事が重要です。

特にご高齢の方では2割程度の方に、帯状疱疹後神経痛が見られ、 この痛みは、ときに極めて激烈となり苦痛は大きく、日常生活に支障がでる程となります。

六浦皮ふ科では、 帯状疱疹診療ガイドラインに基づき皮膚科専門医が診療を行っています。

帯状疱疹ワクチンの考え方

帯状疱疹の専門家は皮膚科のため、どちらの帯状疱疹ワクチンを選ぶべきか、よく患者さんに聞かれます。

当院ではどちらのワクチンでも、ご希望に応じて接種することができます。メリット、デメリットを考慮して選択してください。

帯状疱疹の発病率

統計的には、
・65歳以上の帯状疱疹の発症率は年1%
・帯状疱疹を一生に2回発症する者は1~数%
です。当院には再発の方も多く受診されています。

重症化の予防

ワクチンを接種すると、帯状疱疹後神経痛が 66.5%減少、重症度も 61.3%減少します。

文献 日本臨床皮膚科医会雑誌35巻6号837-842

再発予防

過去に帯状疱疹になったことがある方へのワクチン接種の時期は、発症後5年が目安とされています。

ただし、
・1回目の帯状疱疹が本当に帯状疱疹であったか
・免疫抑制の有無
の確認が必要です。悪化してからではなく、最初から皮膚科専門医の受診が安心です。


帯状疱疹の既往がある患者への水痘ワクチン接種は必要か?【前回の帯状疱疹から5年以上経過後の接種が有効だが,既往と免疫抑制有無の確認が必要】|Web医事新報|日本医事新報社

帯状疱疹ワクチンの比較


商品名

ビケン

シングリックス

製薬会社

田辺三菱、日本

グラクソスミスクライン、アメリカ

適用年齢

50歳以上

50歳以上

種類

生ワクチン

不活化ワクチン

ウイルスの強さ

弱毒化

無毒化

予防効果

50~66.5%

84.1%
(投与8年時)

用法用量

皮下注射、0.5ml

筋肉注射、0.5ml

接種回数

1回

2回
(2か月間隔)

費用
(
両方自費)

8800円
(税込み)

22600円×2回(税込み)

効果の持続期間

8年間、3~11年

9年間以上

免疫抑制状態の方

接種できない
(抗がん剤、リウマチ薬、免疫抑制剤使用中は不可)

接種できる
(抗がん剤、リウマチ薬、免疫抑制剤使用中も相談)

発売日

1987年、歴史あり

2020年、新しい

副反応

 

 

 注射部位の痛み

15%

78%

 注射部の赤み

44%

38%

 かゆみ

27%

記載なし

 腫れ

17%

26%

 筋肉痛

1%未満

40%

 疲労

1~5%未満

39%

 頭痛

1%未満

33%

接種後の院内待機時間

30分

30分

利点

価格が安い、副反応が少ない

予防効果が高い

欠点

予防効果はシングリックスより低い

二回接種が必要、副反応が多い

 

参考文献
添付文書 乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」 第3版
シングリックス | 医療関係者向け情報 GSKpro

帯状疱疹ワクチンの予約

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医師もしくは看護師にお声がけください。

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15時から17時にお電話でご予約をお願いします。


注意事項など


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注意事項

・ワクチン取り寄せ注文のため、キャンセルは不可です (予約日時の変更は可)。
・接種当日は年齢を確認するため、保険証をご持参ください。

受けられない方、または注意が必要な方

①37.5度以上の発熱
②重篤な急性疾患
③ワクチンの成分でアナフィラキシーの既往
④カナマイシン・エリスロマイシン(含有成分)のアレルギー
⑤免疫機能の異常、および免疫を抑える可能性がある治療を受けている
⑥妊娠中
⑦副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン等)、免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムス、アザチオプリン等)、を服用中
⑧接種前6か月以内に、輸血、または、ガンマグロブリン製剤、の投与を受けた

副反応

・主なものは、接種局所の発赤・腫脹、発熱、発疹です。
・重大な副反応としては、まれにアナフィラキシー、血小板減少性紫斑病(100万人当たり1人)があります。
・接種後30分は、院内で経過観察していただきます。
・別の種類の「注射生ワクチン」を受ける場合は27日以上間隔を空ける必要があります。
・インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンとの同時接種は可能です。
監修:アレルギー専門医・皮膚科専門医
花田美穂


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