イボ・ウイルス性疣贅
横浜市金沢区 六浦皮ふ科
(六浦駅 1分)
液体窒素・外用療法・内服など
状態に合わせた治療
イボの原因
イボ(ウイルス性疣贅)は、ヒトパピローマウイルス等のウイルスが皮膚の小さな傷から入り込むことで発生する感染症です。
放置するとウイルスが周囲に広がり、治るまでに長い時間を要することがあります。
早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
診断
ダーモスコピー(拡大鏡) を用いて、肉眼では見えにくい小さな血管拡張や角質肥厚を詳しく観察します。
ウオノメ(魚の目)と区別がつきにくいケースもありますが、ダーモスコピーで正確に診断できることがほとんどです。
イボの外観
日本皮膚科学会ホームページより引用




当院の治療方針
病変の部位・大きさ・患者さまの年齢や痛みの許容度に合わせて治療を提案します。
- 「早く確実に治したい方」には液体窒素凍結療法をお勧めします。
- 「痛みが心配な方」やお子さまには外用療法を中心に柔軟に対応します。
六浦皮ふ科の治療方法
| 治療法 | 特徴 | 保険適応 |
|---|---|---|
| 液体窒素凍結療法(冷凍療法) | 効果が高く早く治る。治療時に一時的な痛みを伴うことがある。 | 保険適応 |
| ヨクイニン(ハトムギ)内服 | 体の内側から角質代謝を改善し再発予防に寄与することがある。 | 保険適応 |
| モノクロロ酢酸外用 | 角質を溶かす外用剤で、小さなイボに有効。 | 自費/保険はケースにより異なる |
| グルタルアルデヒド外用 | 局所に塗ることでイボを除去する外用薬の一つ。 | 自費/保険はケースにより異なる |
| 高濃度サリチル酸ワセリン外用 | 角質軟化作用でイボの除去を助ける。 | 自費/保険はケースにより異なる |
| 活性型ビタミンD3外用 | 角化異常を整える目的で使用することがある。 | 自費/保険は処方条件による |
| デュオフィルム外用 | 市販/院内での角質軟化・治療補助に使われる外用製剤。 | 自費 |
| 高周波RFによる削切(外科的処置) | 根の深い大きなイボには高周波で削除する方法もあります。 | 処置により保険適応の可否が異なります |
治療の流れ
- 診察:皮膚の状態を確認し、ダーモスコピーで詳細を観察します。
- 治療法の選択:患者さまの希望(痛みの許容度・治療期間)を伺いながら最適な方法を提案します。
- 治療開始:液体窒素や外用剤での治療を実施。必要に応じて複数回の治療を行います。
- 経過観察:再発の有無や副作用を確認しながら長期フォローを行います。
注意点
イボは再発することがあります。治療を継続して根気よく対応することが重要です。
特に小児では痛みへの恐怖心が強くなる場合があるため、外用中心の治療など痛みに配慮したプランを優先することがあります。
よくある質問(FAQ)
Q. 液体窒素は痛いですか?
A. 個人差はありますが、一時的なヒリヒリ感や痛みを伴います。痛みが心配な方・お子さまには外用療法を優先するなど配慮しますのでご相談ください。
Q. 何回くらいで治りますか?
A. イボの種類や大きさ、部位によって異なります。数回の治療で改善する場合もありますし、長期にわたり管理が必要なケースもあります(診察で目安を提示します)。
Q. 自宅でできるケアはありますか?
A. 自己判断で強い刺激や市販の薬をむやみに使用すると悪化することがあります。ヨクイニンの内服や保湿などを指導することがありますので、まずは医師にご相談ください。
Q. 予防法はありますか?
A. 皮膚の小さな傷を避ける、爪周りを清潔に保つ、共有の裸足環境(公衆浴場やジムのマット等)で直接接触を避ける等が有効です。
監修:皮膚科専門医 花田美穂
携帯のバーコードリーダーでQRコードを読み取ることで携帯版ホームページへアクセスできます。
![]()
