赤ら顔・酒さ治療
横浜六浦皮ふ科
|赤ら顔・しみ・ニキビ・医療脱毛|
保険診療~IPL
ガイドラインに基づく専門治療
横浜六浦皮ふ科の赤ら顔治療について
赤ら顔(毛細血管拡張・酒さ様皮膚炎など)は、保険診療だけでは十分に改善しない場合もあります。
当院ではご希望に応じてIPL光治療を用いて、皮膚の赤みを抑える専門的な治療も行っています。
治療の流れ
- 診察(専門医が原因を診断)
- 原因に応じた保険診療
- 十分改善しない場合、ご希望によりIPLカウンセリング
- IPLによる施術
- 施術後のスキンケア指導
- 経過観察・再診
赤ら顔治療の担当医
- 花田院長
- 医師診療予定表 で花田院長の勤務日を確認し、ご来院をお願いいたします。
料金について
赤ら顔の治療は、まず保険診療をご提案します。
IPLを行う場合は自費診療となりますので、詳細は「IPL光治療」をご確認ください。
よくある質問
Q1. IPLは赤ら顔に本当に効果がありますか?
A1. IPL光治療は、赤ら顔の原因となる毛細血管拡張や皮膚表面の炎症に光を照射し、赤みを軽減する効果があります。1回で効果を感じられる方も多くいますが、通常は数回の治療で徐々に改善していきます。Q2. 赤ら顔は保険で治療できますか?
A2. はい。当院では、まずガイドラインに準じて保険治療を行います。改善状態とご希望に応じてIPLも選択できます。Q3. IPLやレーザーは速効性がありますか?
A3. 治療効果は非常に高いと思います。しかし、確定診断ができなければ(原因はそのまま)、レーザーをやめればいずれ再発するリスクがあります。皮膚科専門医による診断を重視しましょう。Q4. 診断により治療は変わりますか?
A4. はい。例えば、酒さの場合でも、紅斑毛細血管拡張型と丘疹膿疱型では、治療方法が異なるとガイドラインで明記されています。Q5. IPLは他の皮膚科でも可能ですか?
A5. 横浜では、皮膚科専門医でIPLが可能な施設は多くありません。Q6. 保険治療とIPLは同じ日にできますか?
A6. 保険診療と自由診療を同日にする事は認められておりません。Q7. 赤ら顔の原因には何がありますか?
A7. 代表的な原因には、酒さ(しゅさ)、毛細血管拡張、ニキビ跡、敏感肌があります。原因によって治療法が異なるため、正しい診断が重要です。Q8. どんな治療法がありますか?
A8. 内服薬(抗炎症作用)、外用薬(メトロニダゾールゲルなど)、IPL・レーザー治療、スキンケア指導(紫外線対策・保湿)、症状に応じて複数の治療を組み合わせます。Q9. 赤ら顔は治りますか?
A9. 「完治」するのは難しい場合もありますが、炎症を抑えたり血管拡張を目立たなくしたりすることで、大きく改善することが可能です。定期的なケアでコントロールすることもできます。Q10. 生活習慣で気をつけることは?
A10. 紫外線対策(日焼け止め)、アルコールや辛い食べ物の摂取制限、熱いお風呂やサウナの回避、刺激の少ないスキンケア化粧品の使用、生活習慣の見直しが改善につながります。Q11. 再発することはありますか?
A11. 赤ら顔は体質的な要因もあるため、再発することもあります。そのため、治療だけでなく日常生活でのセルフケアが重要です。監修:皮膚科専門医 花田美穂
赤ら顔の原因と診断
●赤ら顔とは
頬や鼻などに「持続的な赤みが目立つ状態」を指します。
原因はさまざまで、酒さ・毛細血管拡張・ニキビ後の炎症・敏感肌などによって起こります。
赤ら顔は一つの病気ではなく、原因に応じた治療が必要です。
●赤ら顔の主な原因(鑑別診断)
症状が似ている疾患が多くあります。
・酒さ(紅斑毛細血管拡張型、丘診膿疱型)
・酒さ様皮膚炎 (ステロイド性酒さ)
・尋常性ざ瘡
・ニキビダニ
・アトピー性皮膚炎
・スギ花粉皮膚炎
・接触皮膚炎
・光線過敏性皮膚炎
・膠原病
・脂漏性皮膚炎
●赤ら顔の症状
「顔の赤みやぶつぶつがある」
「顔がひりひりする、ほてる、かゆい」
「皮膚の血管が透けて見えるようなところがある」
「顔がすぐあかくなる」
「どんな化粧品にもすぐかぶれる」
「精神的ストレスや緊張、気温、室温の変動で症状が出る」
などが多いです。
●赤ら顔の治療方法
症状が似ていても、疾患毎に治療方法が当然異なるため、皮膚科専門医による適格な診断が求められます。
確定診断なしに治療を行うと、一時的に改善しても悪化を繰り返します。
●酒さ(しゅさ)の診断基準
酒さ(しゅさ)とは、顔の中心部に赤みやブツブツが出る慢性皮膚疾患です。初期は赤みだけですが、進行すると膿をもった丘疹や毛細血管拡張が見られることもあります。
診断の確定には、主症状一つ以上と副症状があれば、酒さとなります。
赤みは顔面中央部の膨らんだ部分(頬、額、眉間、鼻、あごなど)に生じることが多く、初めは一過性でも次第に持続性になってきます。
よく見ると毛細血管拡張を伴っており、
ピリピリ感、チクチク、痛痒さを訴えることも多いです。
●酒さの症状による分類
最近では、症状によって分類する米国の分類が提唱されています。
●酒さの原因
自然免疫の異常によりTLR2の感受性が亢進し、カセリサイディンという抗菌ペプチドが過剰発現 して、慢性炎症を生じると考えられています。
漢方の生薬では、撲そく、荊芥、甘草に強いTLR抑制作用があると報告されています。
六浦皮ふ科の赤ら顔治療
【皮膚科専門医による治療アプローチ】
●増悪因子を回避する生活指導
赤ら顔を悪化させる要因として、紫外線、アルコール、香辛料、熱いお風呂などがあります。
日常生活の工夫で症状をコントロールすることが可能です。
当院では一人ひとりに合わせたスキンケア方法をアドバイスしています。
●ロゼックスゲル外用(保険診療)
メトロニダゾールの外用薬が保険適応となりました。
作用機序
・酒さの皮疹部で増加している活性酸素の生成を抑制し、抗炎症作用を発揮する
・TNF-αの産生や貪食細胞の免疫能を抑制し、抗炎症作用を発揮する
●アゼライン酸外用(自由診療)
AZAクリア 15g 1930円(税込み)
アゼライン酸は欧米では約30年前から使用されているニキビの外用薬ですが、日本ではまだ保険適応になっていません。
妊娠、授乳中の方でも使用可能であり、ニキビや酒さの赤みに良く効きます。
●抗菌剤内服(自由診療)
ドキシサイクリン・ミノサイクリンは抗炎症作用を有しているため、酒さに対し有効性が証明されている抗菌薬です。1~3か月程度服用します。
●漢方薬(保険診療)
漢方専門医として、陰陽虚実、表裏内外の証や、冷え、ほてりの有無を診断し、お一人お一人の体質にあった漢方を処方しております。
・紅斑毛細血管拡張型酒皶には
黄連解毒湯、桂枝茯苓丸、桂枝茯苓丸加ヨクイニン、梔子柏皮湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、葛根紅花湯、治酒さ鼻一方
などを使用します。
・丘疹膿疱型には
清上防風湯、荊芥連翹湯、十味敗毒湯、排膿散及湯、四逆散、葛根紅花湯、桂枝茯苓丸加ヨクイニン
などを処方しています。
●IPL治療(自由診療)
当院ではフォトフェイシャルM22(IPL光治療)を使用した治療も行っております。
フォトフェイシャルM22の9種類のフィルターのうち、ヘモグロビンの吸光度が高く、赤ら顔、毛細血管拡張症に使用する590nmのフィルターやVascularフィルターを用います。
他のフィルターと組み合わせることで、シミや肌質改善への効果も同時に期待できます。
日常生活での対策
●酒さの悪化因子
日本人患者130人を対象とした調査によると、
悪化因子の1位は温度差です。
秋冬は温度差で悪化すると訴えられる酒さの患者さんがとても増えます。
2位が、日光暴露です。春先からGWにかけては、日光での悪化が特徴的で、遮光に努める必要があります。
6位に、ストレスによる悪化があります。
7位の花粉ですが、これが結構多いです。血液検査で、花粉症の合併例が多いことが分かっています。
●日常生活での対策
季節ごとに、酒さの悪化因子を避けることが重要です。
春と秋
春は、スギやカモガヤ、ヒノキなど、
秋は、ヨモギ、ブタクサ、アキノキリンソウなどの花粉が飛散するため、顔が痒くなりやすい季節です。
眼鏡やマスクの着用で、花粉が顔に付着しないよう工夫し、帰宅したらすぐに洗顔や、入浴をして、花粉を洗い流しましょう。
夏
紫外線量が増えると、悪化する場合があります。日焼け止めをしっかり塗り、遮光しましょう。
冬
乾燥や寒暖差で、ひりひりやほてり感が強くなります。
六浦皮ふ科診療案内
酒さ(しゅさ、赤ら顔)、アトピー性皮膚炎、手湿疹、ニキビ、イボ、帯状疱疹、白斑、乾癬、円形脱毛症、掌蹠膿疱症などの皮膚科疾患
【美容皮膚科】
シミ、シワ、たるみ、そばかす、女性型脱毛、医療脱毛など
【アレルギー科】
じんましん、かぶれ、花粉症、食物アレルギーなど
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