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2021/12/5 子育ての悩み第1位は?

なんと「食」の悩みでした。1
今回はアレルギーと食事についてのお話です。


子供の食物アレルギーを心配して、
「離乳食の開始を遅らせたい」とお母さんから相談を受けることがあります。
離乳食の開始時期は、生後56か月が適切です。2)
食物アレルギーの発症を心配して、離乳食の開始を遅らせることは推奨されていません。


重要なことは、
特定の食物を控えたり、サプリを摂取したりすることで、食物アレルギーを予防するのではなく、
その地域や家族にとって普通のものを、健康的にバランスよく摂取することです。
(ただし、重症の食物アレルギーの患者さんには、個別の対応が必要となりますので、医師にご相談ください。)


それを裏付けるデーターとして、
先月の第51回皮膚免疫アレルギー学会で、国立成育医療センターの福家辰樹先生より、アレルギー発症予防からみた母親の食事と離乳食についてのご講演がありました。


すでにアトピー性皮膚炎のある乳幼児でも、
離乳食を遅らせずに早期に食べ始めることが、即時型食物アレルギーの予防には重要です。
さらに、食事の幅を広げることが、
アレルギー疾患の予防につながるとわかってきているそうです。


母乳育児が可能なら、
生後1週間の普通ミルクは避けること、
離乳食では、加熱鶏卵は遅くせずに開始すること、
この二つの論文が日本から発表され、
最新のヨーロッパの免疫アレルギー協会(EAACI)の食物アレルギーに対する提案に採用されました。

乳幼児のバラエティー豊かな食生活が、アレルギーの予防につながります。
具体的には、おかゆから始め、
オリゴ糖や食物繊維の多い
玉ねぎ、アスパラガス、キャベツ、ゴボウ、ニンジン、大根、バナナなどを
すりつぶし、離乳食スプーンで1さじずつ増やしていきましょう。

お母さんには妊娠中から、
下図のような短鎖脂肪酸を含む、
プロバイオティクス、プレバイオティクスを積極的に摂取することをお勧めします。3)




当院の患者さんは、皆さん治療に意欲的で、熱心な方が多い印象です。
一緒に勉強してアレルギーがでにくい体作りを目指しましょう!


月1で土曜日に、
管理栄養士の田中先生による詳しい栄養指導も行っております。
食事療法 | 六浦皮ふ科 (mutuurahifuka.com)

引用
1) NHKすくすく子育て「全国のパパママに聞きました! 子育ての悩みは何ですか?
2) 2016年:日本小児アレルギー学会ガイドライン
3) サンスター 健康道場 (kenkodojo.com)

2021/10/24 ニキビは青春のシンボルと思いますか?

「そう思わない、あまりそう思わない」
の合計が63.2%でした。


ニキビに関する意識と実態 47都道府県調査(2017年マルホ株式会社アンケート)の結果です。


そのほか、ニキビが原因で
「行動が制限される人」
が 1/3 以上もいることが分かったのです。


「外出頻度が減る」
「集中度が減る」など、
日常生活や精神までにも大きく影響することが明らかになりました。


外来で、
「ニキビ治療は、いつから始めるのがベストですか?」
とよく聞かれますが、
「なるべく早く受診がいい」とお答えしています。


おでこに白ニキビができて、ざらざらするようになったら、
皮脂が詰まっているサインです。


市販薬で様子をみたり、
赤ニキビ、黄色ニキビを
放置して自分でつぶしてしまうと、
ニキビあとが残ってしまう可能性が高いです。


ただし、大変残念なことに
ニキビあとへの積極な治療は、
保険診療ではできません。
自由診療のみになってしまいます。


当院では、
「ニキビのできない肌作り」
をめざしています。
市販薬で改善が見られない時は、
早めに受診をおススメします!


ニキビ | 六浦皮ふ科 (mutuurahifuka.com)

2021/10/24 花粉症からカレーのアレルギーに?

先日、窓を開けて換気していたら、くしゃみが8連発。ヨモギ花粉の訪れを実感しました。


さて、私の研究テーマの一つに原因不明のアレルギーがありますが、
今回カレーのスパイスによるアレルギーについてご紹介します。


30代の女性の方のお話です。
ヨモギ花粉症と、カモミールティーによるアレルギーの既往がありました。
カレードリアを食べた30分後に口と目がはれ、全身にじんましんを生じ、せきがひどく呼吸が苦しくなり受診されました。


原因を検査すると、
ヨモギの花粉抗原(Art v 1)に対する抗体が陽性、カレーに含まれるセリ科スパイスが皮膚テストで陽性のため、
「キク科ヨモギとセリ科スパイスの交差反応性」が原因の可能性があると診断しました。


交差反応性とは、
キク科のヨモギやカモミールと、セリ科スパイスの抗原の形が似ている事によって、アレルギーを引き起こす現象です。ヨモギ花粉症からカレーのアレルギーが起きたといえます。


カレーのアレルギーは日本ではあまり知られていませんが、
原因不明とされるアレルギーでは、交差反応性にも注意が必要といえます。


アレルギー検査 | 六浦皮ふ科 (mutuurahifuka.com)

2021/9/19 アレルギーの秋?

本日は、台風一過。青く澄んだ空が心地よい秋日和です。


暑さがやわらぎ、汗による皮膚トラブルが落ち着いてきた患者さんもおられますが、


一方で顔のかゆみ、くしゃみや鼻水に悩んでいる患者さんが増えています。
秋は複数のアレルゲンが関与する時期です。


今回は秋の皮膚症状に関与するアレルゲンについてご紹介します。


■1. 秋はダニアレルゲンが最大となる季節です


夏の間に繁殖したダニは、
9月頃から死がいとなり、空気が乾燥する秋になると、死がいやフンが空気中に舞い上がります。

(ダスキンHPより引用)


付着すると皮膚に炎症をおこし、
吸入すると鼻炎や喘息などのアレルギー症状を引き起こします。


対策としては、アレルゲンであるダニを除去して清潔に保つために、
掃除の徹底と、定期的な換気が大事です。


具体的には、
・とくに自分がくつろぐ場所
(ベッド、布団やテレビ、ゲームをする所等)
をしっかり掃除する
・カーペットの掃除機掛け
・フローリングや家具などの拭き掃除
・寝具やカーテンの洗濯・天日干し


手軽に行えて、効果が実感できるものとして、
ダニとりシートがあります。
お勧め商品・オンライン診療 | 六浦皮ふ科 (mutuurahifuka.com)
(「Menu」から「お勧め商品」へ)


布団・カーペット・ゴザの下や、ソファーの間に入れて、簡単に使用することができるのでお勧めです。


■2. 秋の花粉


花粉は春だけでなく、実は秋にも飛散しています。


秋の七草の一つであるイネ科のススキ、キク科のブタクサやヨモギ、アサ科のカナムグラなどは、秋に注意したい花粉です。


これらの植物は、道端や川原・堤防沿い、空き地などに自生しています。


対策としては、
・マスクは隙間なく顔にフィットさせ、花粉の侵入を防ぐ
・外出時は、専用のゴーグルや眼鏡、サングラスで花粉やウイルスの侵入を防ぐ
・つばの広めの帽子をかぶり、花粉の髪への付着を防ぐ
・外出後は手洗い、うがい、衣類の洗濯を徹底し、室内への花粉の持ち込みを防ぐ
・レースのカーテンや換気扇を活用して花粉の侵入を防ぐ


■3. 実は春の花粉も関与


カモガヤは春の花粉ですが、9月末まで飛散します。


また、スギ花粉が秋(1012月)に飛散することもあります。


スギは本来、夏場に花粉をつくって来春まで冬眠しますが、
たくさんつくられすぎると、
秋にこぼれ落ちて、よく晴れた暖かい日に空中に舞うことがあります。


2020年~2021年の春は、
花粉症の患者さんが、例年に比べて少ない結果となりました。


この理由として、新型コロナウイルス感染対策のためにマスクの着用率が大きく上がった点が挙げられます。


感染症、花粉症対策に有効なマスクを、この秋も効果的に取り入れていきましょう。


■花粉症とダニアレルギーは併発することがあり、
自己診断は難しい場合があります。


当院では、
一般的な従来のアレルギー採血のほかに、
20分ですぐに結果がわかる検査も可能です。


アレルギー検査 | 六浦皮ふ科 (mutuurahifuka.com)


採血が苦手な方でも、簡単な方法で調べられますのでご相談下さい。
(いずれも保険適応です)

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