粉瘤(ふんりゅう)
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粉瘤

■粉瘤の形状
粉瘤は、良性のしこり(腫瘍)です。
皮膚の下にできた袋(嚢腫壁)が、やや盛り上がった数ミリから数センチの半球状のしこりの原因です。
しばしば、中央に黒点状の開口部があります。



■粉瘤の内容物
袋(嚢腫壁)の中にあるのは、皮膚のアカとあぶらです。
どんどんたまっていくと、粉瘤が少しずつ大きくなっていきます。


強く圧迫すると、くさくてドロドロした物質が出てきます。

■発生部位
身体のどこにでもできますが、
顔、首、背中、耳のうしろなどにできやすい傾向があります。

  

■誘因
外傷やウイルスの感染が原因とする説が有力です。


細菌の感染が合併すると、
炎症性粉瘤と呼ばれ、痛みやほてり感を引き起こします。

■治療
強い炎症や臭いを伴う場合は手術が必要ですが、
必ずしも、大きければ手術という訳ではありません。
手術しどきのタイミングがあるため、お早めにご相談ください。


手術の手順は、
局所麻酔で痛みをとり、切開(表面の皮膚を少し切ること)し、内容物をもみだし、袋(嚢腫壁)を摘出し、終了です。


当院での手術は以下の2つの切開法で行っています。


①従来の皮膚切開術
粉瘤が大きい場合。切開の傷は約3cmです。

②へそ抜き法(くり抜き法)
粉瘤が小さく、露出部にある場合に可能です。
切開の傷は3~5 mm、最終的には傷跡はにきび痕のようなへこみになります。
きずあとがきれいに治り、痛みがより少ない方法です。


手術時間は15~20分位です。


術後は傷がきれいになるまで、
切開法①では術後3日間ほどは毎日、
切開法②では翌日、
の通院が必要です。
傷が完全にふさがるには約23週間かかります。


*「足の裏」や「内容物が完全に固形化している場合」などには、
南共済病院の形成外科へ紹介します。


■手術の適応や希望のない場合
炎症をおさえる漢方薬や、
感染を伴う場合には抗生剤を処方します。


■手術の合併症
・内出血
7〜10日ほどで自然に治りますので心配はいりません。


・傷のあと
傷が多少残ります。赤みや黒ずみと言ったものは半年程度で消えます。
黒ずみを早く消したい場合は、
ハイドロキノンによる治療で早くきれいにする事ができます。


・ケロイド
体質によっては傷がもり上がりますが、
ステロイドの外用や注射により治療できます。


・再発
再発してしまった場合でも、当院でしっかりフォローいたします。