脂漏性皮膚炎
横浜市金沢区 六浦皮ふ科
フケ、頭皮のかゆみ、顔の赤みや脂っぽい鱗屑(りんせつ)
軽症から早めの治療がお勧めです
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脂漏性皮膚炎とは?
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い部位に発症する慢性的な皮膚疾患です。
マラセチア菌という常在真菌が皮脂を分解する過程で炎症が起こることが主な原因とされています。
顔(眉間・小鼻・耳周囲)、頭皮、胸部などに赤み・かゆみ・フケ様の落屑が見られます。

原因と悪化因子
- 皮脂の過剰分泌(加齢・ホルモン・食生活)
- マラセチア菌の異常増殖
- ストレスや睡眠不足・季節変動(冬季悪化)
- 洗浄不足または過剰な洗顔

主な症状
症状は慢性再発性で、部位ごとに異なる症状が現れます。
- 頭皮:黄色っぽいフケ、かゆみ、赤み、頭皮がかゆくて夜に目が覚めるような方
- 顔面:鼻唇溝や眉間の赤み、べたつき、皮膚の剥がれ
- 耳周囲:かゆみと鱗屑
診断のポイント
見た目では接触性皮膚炎やアトピー性皮膚炎と似ることがあり、専門医による鑑別を推奨します。
- 問診で発症時期・悪化因子(ストレス・寒暖差・ヘアケア製品)を確認
- 臨床所見(鱗屑・紅斑の分布)で診断可能なことが多い
- 必要時は真菌培養やKOH(鏡検)で他の真菌症を除外
- 慢性例や治りにくいケースは皮膚鏡で確認
治療法
第一選択:外用抗真菌薬(短期〜中期)
ケトコナゾール(2%シャンプーやクリーム)などが効果的です。
補助療法:ステロイド外用(短期)
強い炎症やかゆみが有る場合は短期的にステロイド外用を併用します。長期使用は避け、必要最小期間にとどめます。
維持・再発予防
- 皮膚バリアの回復への指導
- トリガー(刺激の強いヘア製品・過度な洗浄・ストレス)の回避
重症例・難治例
追加検査や全身療法(経口抗菌薬や内服抗真菌薬)の検討となります。
実践的セルフケア(毎日のケア)
- 頭皮:ケトコナゾールを指示通りに使用
- 顔:香料やアルコールを含まない低刺激洗顔料で優しく洗う
- 生活:十分な睡眠・ストレス対策・栄養バランスを心がける
家庭療法(例:ティーツリーオイル等)の報告はありますが、刺激を招くこともあり、特に顔には注意が必要です。
乳児・小児、免疫抑制患者の注意点
乳児(cradle cap)
乳児では頭皮の黄色いかさぶた様の病変が多く、軽度ならやさしい洗浄で改善しますが、長引く場合は早めの受診を。
免疫抑制状態
症状が重篤な場合、専門医による積極的な治療と原因検索が必要です。
よくある質問(FAQ)
- Q. 脂漏性皮膚炎はうつりますか?
- A. いいえ。皮膚常在菌(Malassezia)と宿主の反応が原因で、感染性ではありません。
- Q. 毎日シャンプーしてもいいですか?
- A. 個人差がありますが、乾燥しすぎない程度に頭皮を清潔に保つことが大切です。指示された治療シャンプーを守りましょう。
- Q. 市販のフケ用シャンプーで治りますか?
- A. 軽症なら効果があることもありますが、長引く・悪化する場合は皮膚科での診察をおすすめします。
監修:皮膚科専門医 花田美穂
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